ご依頼までのポイント

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INTRODUCTION

導入を円滑に進めるために、
ご相談時に必要な情報のポイント。

特殊空調設備の導入を成功させるためには、事前に必要な情報を適切に整理することが不可欠です。お客様のプロジェクトの目的や制約に応じた最適な提案は、「基本計画」を事前に整理することが重要になります。このページでは、初めて導入を検討される方向けに、ご相談時にご提供いただきたい情報やその整理方法について説明します。お客様の求める条件を満たす設備導入をスムーズに進めるために、お問い合わせ前にぜひご確認ください。

以下のような疑問をお持ちの方向けに解説します

以下のような疑問をお持ちの方向けに解説します。

  • お問い合わせをする上で、どのような情報から伝えればスムーズに進められるのか知りたい。
  • 導入を検討し始めたばかりで依頼内容の解像度が低く、何から整理すべきかわからない。
  • 具体的な設備仕様や条件について知識がなく、そもそもどのような内容が必要になるのか見当がつかない。

最初に考えるべき「基本計画」とは?

「基本計画」とは、特殊空調設備の導入において、仕様決定の前提となる土台です。特殊空調の目的や用途によって求められるスペックは異なり、さらに予算や納期などの制約によって考慮すべき点が変わります。これらの情報を整理し、最適な設計を進めるために必要不可欠な「基本計画」について、説明します。

基本計画

特殊空調で実現したいことは何か?

ご相談いただく際に最も重要なのが、特殊空調を導入して何を実現したいのか、という用途や目的に関する情報です。これが、お客様にとっての「最適」を考えるための基盤となり、ここから具体的な仕様の検討が始まります。

用途

製造、検査、製品の保管など、どのようなシーンで特殊空調が必要なのか?※扱う製品や作業人数なども含まれます。

目的

不良率の低減、効率化、コストの最適化など、特殊空調設備の導入を通して実現したいことは何か?

仕様を決める上での制約条件は何か?

仕様を決定する際に考慮すべき制約条件に関する情報も重要です。たとえば、設置する部屋の面積、搬入経路、予算の上限などが該当します。これらの条件は変更が難しいため、最初に確認しておくことが重要です。

立地や面積

設備を設置する建物の立地、設置場所の階数、広さや天井の高さ、エレベーターの有無や室外機置場までの距離など。

予算や納期

設備導入のための予算、納期など、プロジェクトを進める上での制約は何か。

基本計画から仕様決定までの流れ

基本計画はプロジェクトの土台となる情報です。用途、目的、納期やご予算などの情報はお客様しか持っていないため、これらを整理しご提供いただくことで、私たちがその情報をもとにお客様にとっての最適な仕様を提案することができます。基本計画が整った後、以下のステップで仕様決定を進めていきます。

お客様に実施いただくこと

基本計画の共有

まずは、お問い合わせいただき、特殊空調の用途、設置目的、設置環境に関する情報、プロジェクトの制約について、可能な限り詳細にお聞かせください。

基本計画の確認

ご提供いただいた情報をもとに、基本計画を確認します。ここでは、用途、目的、納期、予算などの情報が正確であるかをチェックし、プロジェクトの土台をしっかりと整えます。

詳細な仕様の検討

基本計画をもとに、特殊空調設備の具体的な仕様を検討します。必要な機能や性能を明確にし、実現可能な選択肢を探ります。使用する空調システムや能力、設置方法などを検討し、最適な仕様を提案する準備をします。

設計から最終仕様決定

詳細な仕様が決まった後は、プロの領域である設計・提案・最終仕様決定を私たちにお任せください。お客様からのフィードバックをもとに、設計を進め、最終的な仕様を確定します。スムーズなプロジェクト進行と高品質な成果物を実現します。

なぜ基本設計が重要なのか?

POINT

設備自体の仕様以外にも考慮すべき点が多く、そのための土台が基本設計。

特殊空調設備の導入においては、単に必要なスペックや設備仕様を決定するだけでは不十分です。家庭用エアコンに室外機が必要であるのと全く同じで、特殊空調でも設備を設置したい場所に設置するだけでなく、水や電力の供給などの基盤条件を考慮する必要があります。また、適切な仕様を検討するためには、特殊空調設備内で行う作業内容や作業動線など、詳細な情報も欠かせません。さらに、ご依頼内容によっては、GMPなどの規制への対応も求められる場合があります。これらの点を考慮し、最適な仕様を決定するための出発点が「基本計画」になります。
基本計画をしっかりと整えることで、プロジェクト全体の進行がスムーズになり、最適な設備導入が実現します。基本計画は、これからの全てのステップを支える重要な土台となります。

基本計画の伝え方

特殊空調のご相談に際し、事前に考えておくべき基本計画について解説してまいりました。基本計画を考えるイメージはお持ちいただけたでしょうか。基本計画は仕様決定のための土台となる情報であり、私たちが最適な仕様を提案するためにお客様から事前にいただきたい情報です。基本計画は特殊空調に関する専門的な知識が必要とされるものではありません。設置場所の状況や状態、お客様特有の仕様、設備の用途や導入目的など「整理していただくべき情報」と言えます。その情報をお客様から受け取り、私たちプロが具体的な仕様を提案いたします。

参考に仕様決定のための情報をさらに細分化してご紹介します。お問い合わせフォームからのご相談後、ヒアリング(必要に応じて現地調査)を通して、以下のような情報を一緒に整理させていただき、基本計画を策定します。
※すべての情報を完璧に揃えていただかなければご相談いただけないということは決してありませんのでご安心ください。

設定条件・温度(希望温度/周囲温度)
・湿度(希望湿度/周囲湿度)
・清浄度
・発熱負荷(Kwまたは Kcal/H)
・各室の大きさ(外寸W × D × H × m/m)
・断熱パネル/不燃パネル(カラー鋼板 ・ステンレス ・カラーアルミ)
・扉(W × D × H × m/m ヶ所)
・窓(300m/m角 枚 500m/m角 枚 600m/m角 枚 700m/m角)
・前室の要/不要
・各機器の要/不要(エアシャワー、パスボックス、機器搬入口、照明など)
・コンセント(AC 100V、AC200V)
装置・冷凍機について(室外機までの距離)
設置場所・エレベーター等の有無
・既設天井高

POINT

事前の情報整理が最適仕様の実現につながります。

特殊空調の導入を考える際、設備そのもののスペックから検討しがちです。しかし、ここまで記載してきた通り、必要なスペックは基本計画を土台に決定されるものです。目的によっては、お考えの機能要件が最適でない(機能不足、あるいはオーバースペック)ということもあるかもしれません。まずは前提を整理していただき、具体的なスペックについては私たちプロに任せていただくことで、お客様の実現したいことにマッチする最適仕様の実現に繋がります。ぜひお気軽にご相談ください。