case
鉄骨構造を採用し、内部空間を確保した大型クリーンブースを設置。
ご相談内容と背景
大型クリーンブース施工のご相談。
工業分野のお客様より、クリーンブースの設計・施工のご相談をいただきました。構想が進むにつれてブースの面積や高さが拡大、天井クレーンの使用も視野に入れられているとのご相談もありました。これらを加味すると、非常に大型のクリーンブースが必要となることが想定されました。
提案内容
内部に柱を立てず広い作業空間を確保するご提案。
大型の場合、一般的には内部に柱を設置する必要があります。しかし、空間内に柱があることで作業動線が妨げられたり、思ったレイアウトが組めなくなるなど不便が生じる懸念があります。
このため、求められるサイズを実現して設計するだけでなく、内部のスペースが十分に確保されていること、作業動線に不都合が生じないことなど、運用シーンを考慮して最適解を考えることが重要なポイントとなります。
【 構造材料の変更 】
構造材料をアルミから鉄骨に変更し、柱が立たない構造を提案。強度の問題で柱を立てずに施工することが難しいことがあります。鉄骨にすることで大型クリーンブースでありながら柱を立てない仕様を実現でき、内部空間を十分に確保することができました。
【 天井自動開閉機構の提案 】
天井クレーンの利用希望に応じて、自社内設計による天井自動開閉機構を提案し、クリーンブースの大開口部を確保しながら、天井クレーンの使用に対応する提案をしました。
提案の結果
提案の結果、次のような仕様でご要望通りの大型クリーンブースが完成できました。
- ブースサイズ:11.5m×8m×高さ5m
- 天井大開口部:4m×6mの大開口部を設け、クリーン化と天井クレーンの利用に対応。
POINT
- 鉄骨構造を採用し、内部に柱を立てることなく広いスペースを確保。
- 天井クレーン使用のための自動開閉機構を導入し、大開口部を設けながらもクリーン化を実現。
お客様のご要望に合わせて、大型クリーンブースの設置と空間の有効活用を実現することができました。当社の提案により、クリーン化と天井クレーンの使用が両立し、満足いただける結果となりました。
(クリーンブースの施工についてはこちらからもご覧いただけます)
お客様のご要望を基点とするオリジナル設計でサポートいたします。クリーンルーム、クリーンブース、恒温恒湿室、環境試験室など、特殊空調の設計・施工をお考えのお客様は、環境エンジニアリングまでお気軽にご相談ください。