case
難易度の高い地下室への恒温恒湿室の設置を実現。
ご相談内容と背景
設置場所の選定からご相談。
恒温恒湿室の新設を検討されておるお客様よりご相談をいただきました。2か所の候補地で恒温恒湿室の設置を検討されていました。第一候補は都内地下、第二候補は郊外の7階建ビルです。
業務の集約を考慮すると、第一補の地下室での設置が最適とされました。しかし、地下ということで、施工の難易度や設置が可能かとのご不安がありました。最適な設置場所、制約やリスク…複合的な視点で判断し、どのように問題を解消して実現するかがポイントとなりました。
提案内容と結果
「施工のしやすさ」という視点だけで考えると、実は第二候補の郊外の7階建ビルの方が有力でした。しかし、前述の通り、業務の集約など複合的な視点で考えると、第一候補の地下室への設置を検討すべきであるとご相談とご判断で決定。そこで、地下に納入しなければならないという制約をクリアするため、以下のような対応を提案しました。
- 第一候補の地下室の視察と、ビル管理会社との打合せの実施。
- ビル側の施工条件とNGな工法の確認。
- 地下への搬入を可能にするために、当社オリジナルの空調機を現地で組み立てる。
オリジナル空調機の現地組み立て、恒温恒湿室本体の部材サイズ調整により、地下への搬入問題を解決しました。
※付随するご相談
当時、地下室は倉庫や書庫として使用されていたため、カビ臭が問題となっていました。そこで、フロアーと既存壁の改修をお客様に提案。実際の手配はお客様で実施されましたが、工程調整や各種手続きなどの情報提供をしサポートしました。
POINT
- 地下という難易度が高い場所での作業。
- 当社オリジナル空調機の現地組み立てにより搬入問題を解決。
- 恒温恒湿室の部材サイズを調整し、搬入可能なサイズに変更。
- 現地調査時に発見した別の問題 = カビ臭の解決のため既存壁の改修を提案。
制約の多い条件下でも、無事、恒温恒湿室を納入することができました。
環境エンジニアリングは、お客様の課題やご状況に合わせて、オーダーメイドで製造しておりますので、フレキシブルな提案が可能です。クリーンルーム、クリーンブース、恒温恒湿室、環境試験室など、特殊空調の設計・施工のことなら環境エンジニアリングへご相談ください。