case
恒温恒湿空調機の更新・段階的な拡張を視野に入れた提案。
ご相談内容と背景
他社施工の既存恒温恒湿室内で発生した漏水のご相談をいただきました。漏水の原因は空調機にあると考えられましたが、具体的な原因が特定できず、加えて機器が古いため更新が必要な状況でした。施工を担当された会社は既に事業を撤退することが決定しており、当社に更新を含めた提案のご依頼をいただきました。
提案内容
段階的な更新を視野に入れて設計。
お客様との打合せを通じて状況を把握し、漏水原因の簡易調査を実施。事前にご予算があるとお聞きしていたため、ご予算に関する確認や相談も同時に進め、その中でできる最適な進め方を検討しました。
【 空調機の更新を優先 】
漏水が発生しているため、現在の予算内で空調機の更新を最優先に実施する。
【 将来的に拡張工事を行える段階的な設計提案 】
ルーム本体自体の再利用が可能であると判断し、将来的に予算が確保でき次第、ルームの拡張工事を段階的に実施できるような設計にする。
提案の結果
お客様のニーズに応えるため、既存のルームを再利用しつつ、当社オリジナルの恒温恒湿空調機を導入しました。イニシャルコストとランニングコストを削減しながら、長期的なコストパフォーマンスを向上させる設計を実現しました。また、消耗品の交換がお客様でも可能な設計とし、簡単に手入れできるよう配慮しました。
なぜランニングコストを削減できるのか?
一般的な恒温恒湿装置(直接膨張方式)では必ず加湿器が必要です。一方、当社が採用する散水露点飽和方式では、加湿器を使用しないため、その分加湿器の電力量を削減することができます。これが当社オリジナルの恒温恒湿空調機の導入により、ランニングコストの低減を実現できる理由です。
より詳細な情報は恒温恒湿室のご紹介ページに記載しておりますので、あわせてご覧ください。
目の前の漏水問題を優先して解決し、限られた予算内で空調機の更新も実施。将来的な拡張工事に備えた設計により、長期的な運用の柔軟性も確保する形で納品いたしました。
POINT
- 限られたご予算の中での優先度をお客様と整理。
- 漏水をいち早く解決するとともに、今後お客様でも簡易なメンテナンスが可能な設計に。
- 当社オリジナルの恒温恒湿空調機の導入でランニングコストを低減。
- 既存の部屋を活用し、将来的には段階的に拡張ができる設計をご提案。
環境エンジニアリングは、お客様の課題や状況に合わせて、オーダーメイドで製造しておりますので、フレキシブルな提案が可能です。クリーンルーム、クリーンブース、恒温恒湿室、環境試験室など、特殊空調の設計・施工のことなら環境エンジニアリングへご相談ください。